皆さんお疲れ様です。
今回はYOASOBIとヨルシカについて書いていこうと思います。
このふたつのアーティスト単体の良さを語るというよりは、立ち位置から見る凄さみたいなことです。
今の日本のクリエイターの評価基準というのは基本的には「共感」だと思います。
(ここで言うクリエイターとはざっくりミュージシャン、アニメーション、YouTuberなど、作品を届ける人のことです。)
共感されるものに多く票が集まるという世界です。
なので音楽はラブソングがよく売れて、その歌詞に自分の恋愛体験を重ね合わせるという人は多いと思います。
アニメーションとかでいうと、そのキャラクターの気持ちに共感できるか(感情移入できるかとも言い換えられる)が大事になってきます。
それの対極にあるのが「創造」みたいなことになってくると思っていて、僕が思い浮かぶのでいうと「もののけ姫」とかですね。
人物に共感する部分というよりもメッセージ性が強い作品かと思います。
もののけ姫はジブリという名前があってそれのファンが多くいるので評価されましたが、ジブリほどの名前がない人はやはりそこで評価されるのは難しいです。
前置きが長くなりましたが、YOASOBIとヨルシカの話に戻ると、YOASOBIとヨルシカはどちらも「創造」の類だと思うんです。
YOASOBIは小説から曲を作る。
ヨルシカは物語に音楽が乗ったような曲を作ります。
これって「共感」の部分がほかの多くのアーティストに比べて少ないと思うんですね。
これって凄いなぁと思っていて、日本では歌詞が結構注目されがちだと思うんです。
例えばbacknumberの水平線とかがそうだと思います。
メロディーが良いのはもちろんですが、やっぱりあの歌詞とコロナ禍で苦しむ人の心がマッチしたと思います。
そんな中YOASOBIとヨルシカは創造というアートの要素とキャッチーなメロディーと歌唱力という曲としての質の暴力で他のアーティストに勝っていて、単純にすげえなぁと。
そもそもボーカロイドといわれる分野の音楽はもともと機械が歌うことを前提にしているので歌うのがめちゃくちゃ難しいのですが、そのぶんメロディーに迫力があるんですね。
高いところにどんどん行けるので。
ただ問題は声が機械ということで、やっぱりどうしても冷たさを感じてしまうと思います。
ただそこを圧倒的な歌唱力を持った人がそれを歌っちゃうもんだからそりゃ売れるよなぁという、そういう理由もあると思います。
ちなみに忘れていましたが評価基準がもう1個あって、それがビジュアルですね。
アイドルとかがその類です。
これには勝てねえ…
結局何が言いたいかと言うと、長らく「共感」されることが評価基準だったのが今はそれをぶっ壊してくるアーティストが現れたってことです。
BTSとかもそうですよね。
BTSなんか最強で、ビジュアル×歌唱力×ダンスがあるもんだからそりゃ勝ちます。笑
別に「共感」が悪いと言っているのではなくて、「創造」で作るアーティストが増えたら面白いなぁと。
ひとつの世界観をつくりあげてくる感じ。
いろんな形があっていいと思うので「共感」と「創造」が入り乱れるような世界も見てみたいなぁと思いました。
今回はこれくらいで。
ばいばい。